茨城県石岡市にある大変古い神社について紹介したいと思います。
その神社とは常陸国總社宮と言います。
石岡市は常陸の国の国府があったところであり、常陸の国の中心地でした。
そんな石岡市にある神社になります。
常陸國總社宮とは?
この常陸國總社宮は1300年ほどの歴史を持ち、常陸の国神々を祀っています。
現在は6柱の神々が中心として祀られています。
まずは伊邪那岐命(いざなぎのみこと)です。
この神様は日本の国を作ったとされる神様で、子宝、夫婦和合、心身清浄、健康長寿に御利益があるとされます。
次に須佐之男命(すさのおのみこと)です。
大変な暴れん坊の神様でその荒々しさが厄を祓い病を退けてくれます。
次は瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)です。
金色の稲穂をもたらすと言われ五穀豊穣の神様です。
次は大国主神(おおくにぬしのみこと)です。
こちらの神様は大黒さまとして有名です。縁結びの神様でもあり万民の暮らしを守ってくれます。
次は、大宮比賣命(おおみやひめのみこと)です。
悩みや苦悩を消してくれる神様です。
そして布瑠大神(ふるのおおかみ)です。
剣を持ち、それには癒やしの力が宿っていて死者をも蘇らせると言われています。
他にも境内には12の末社があり、それぞれに神様を祀っています。
アクセスは?
この神社へのアクセスは、列車ならばJR石岡駅で下車し、徒歩約20分です。
住所は茨城県石岡市総社2丁目8-1となります。
バスやタクシーもありますが、石岡の古い町並みを歩きながら向かうことをお勧めします。
例大祭について
さて、この神社で全国的に有名なのが、9月に行われる例大祭です。
石岡の人々は、就職や結婚で離れてもこの祭りの時には帰って来ます。
それほどに思い入れのある祭りなのです。
この祭りには豪華な山車が参加します。
これは商人達が始めた物で、各町内から出ます。囃子方が乗り、いろいろな面を付けた踊り手達が舞を舞います。
山車には各町内で独自の英雄等の人形が乗せられます。
各町内から出発し、1度メインストリートで集まり、豪華絢爛を競います。
そして、その夜は決められた場所で一夜を過ごします。
この場所は、毎年持ち回り年番の町内が提供します。
また、石岡独特な幌獅子というものがあります。
獅子頭の後ろに囃子方が乗り込む移動式の小屋が付いた物です。
現在の数は約30台と言われ、祭りの中日には自分の町内を回ります。
この祭りの最中は(3日間)交通規制が行われ、街の中心地に車が入ることはできません。
また、臨時の駐車場もあちこちに作られます。
いかに、人々がこの祭りを大切に思っているか良く解ります。
更に、祭りの初日には土俵祭りが行われ相撲大会が開催されます。
祭壇には「相撲弊」が3本建てられ相撲を司る神様をお呼びします。
古式に則った相撲の作法が行われるのです。
茨城からは以前より強い力士が輩出されていますが、このような祭りの影響もあるのでしょう。
祭りの日以外でも土俵の場所は見ることができます。
また、この神社は子供が生まれるとお参りし、無事育ったと七五三でお参りし、神前の場合は結婚式も行います。人生のハレの場には欠かせない神社なのです。
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