自然が豊かな北海道。
今日はそんな大自然の丘の上にある浦河神社を紹介したいと思います。
歴史
出典:wikipedia
“浦河神社は、北海道浦河町にある神社です。
1669年(寛文9年)、東蝦夷地の争乱が鎮圧され、その年に松前藩が讃岐金刀比羅宮より、保食神の御分霊を戴き、東蝦夷地の鎮護の神として金刀比羅大権現一祠をたて奉斎したことに始まります。
1801年(享和元年)さらにこの地に場所請負人、佐野嘉右衛門が、海上安全や豊漁などを祈念して、山城国紀伊郡伏見の稲荷大明神の大物主神を御分霊戴き、稲荷大明神一祠を建立。
また1805年(文化四年)幕府より露冠を命じられた南部藩が、海上保護のために安芸佐伯の厳島神社より市杵嶋姫命の御分霊を戴き、天女宮浦河大明神一祠を建立しました。
その後1842年(天保13年)魚場支配人の近江屋周助が石屋根の社殿を建立、三祠を一社に合祀し、稲荷神社と奉称。
1931年(昭和6年)北海道庁指令により郷社浦河神社と改称し今に至ります。
上記の通り、御祭神は
保食神(殖産興業)
大物主命(水産守護)
市杵嶋姫命(航海安全)
となっています。
アクセス
北海道浦河郡浦河町大通2丁目29番地
浦河神社は浦河のメインストリート(笑)、大通りに面しており、道路のすぐ横にいきなり大きな鳥居がそびえる。
さもすれば見逃してしまうくらいさりげなく街に溶け込んでいる神社です。
社殿は、小高い丘の上にあり、そこに続く階段は101段。
なかなか行きの切れる高さです。
さて、この浦河神社。鳥居を車で潜るとすぐ駐車場です。
鳥居を車で潜るのはちょっと、という人にはすぐ近くに図書館を併設した町の文化施設がありますのでそこに止めてもOKです。
ただ、田舎とはいえ割と車通りが多いので路上駐車は遠慮してください。
参拝
参拝しようと手水鉢を見るといつも蓋がしてあり、清めることができません。
手水鉢はお祭りとお正月くらいにしか開いていないような気がします。
気になる方は近くに社務所があるので、お手洗いを借りてもいいかもしれません。
階段をヒイコラ登ると、社殿があります。振り返ると目の前に広がるのは海。浦河漁港が一望できます。
天気のいい日は太平洋がキラキラと光ってとても綺麗です。
社殿は鎖鍵がかけられていて、お参りはこの鎖鍵がされてある扉をほんのすこしだけ開けて、お賽銭を入れてします。
盗難防止のためでしょうか。ちょっとさみしい気持ちになります。
さて、この浦河神社、すこし前までは馬の街らしく、毎年一月二日に新年恒例の「騎馬参拝」が行われていました。
馬の育成所から浦河神社までおおよそ10キロもの道のりを馬に乗って参拝します。
これは人馬の無病息災と馬産振興を祈願する行事だったようです。
浦河神社の社殿までの101段の階段を、騎乗した馬が駆け上がる様はまさに勇壮でした。
しかし残念ながら、現在は行われておらず、騎馬参拝は同町西舎の西舎神社にて行われています。
多分、西舎から浦河神社まではアスファルト塗装された道路、また車通りも多いため馬の安全を考えての中止なんだと思いますが、是非浦河神社での騎馬参拝を再開してほしいものです。
馬の街浦河らしく、二月の第二馬の日には初午祭として、競走馬の必勝と馬体の安全を祈願する行事が、また2月10日には、海上安全と大漁を祈願し、大漁祈願祭が行われます。
馬だけではなく、鮭の定置網漁業も大きな産業の柱になっている浦河らしい、海と山、二つの場所に住む人たちの心のよりどころです。
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