新潟県村上市にある羽黒神社を紹介します。
正式名称は西奈彌羽黒神社「せなみはぐろじんじゃ」と読みます。
地元の人からは「羽黒さま」と呼ばれています。
村上市役所から500mくらい離れた場所にあり、村上市の中心地区にある神社です。
神社の由来
出典:村上市観光協会
このあたり一帯を戦国時代に治めていた武将は、本庄繁長と言います。
この繁長が山形県の庄内地方に遠征した時、見事に勝利し凱旋したのですが、その時に戦勝を祈願したのが山形県の羽黒神社でした。無事に勝利したことから縁起がいいと思った繁長はこの羽黒神社から分霊してもらい、この地の総鎮守にしたことがこの神社の始まりだそうです。
そのため、当初はお城のあった臥牛山の麓に神社があったそうですが、後に村上の領主となった堀氏の時代に城郭を整備を行ったときに、「神社を上から見下ろすのはあまりよろしくない」ということで、現在の地に遷座されたそうです。
神社の祭り
この羽黒神社が一番賑やかになるのが、毎年7月7日に開催される村上大祭の時です。
羽黒神社の例大祭であるこの村上大祭は新潟県の三大祭りにも数えられるもので、19台のおしゃぎりと呼ばれる勇壮な山車が練り歩くお祭りです。
新潟県の重要無形文化財にも指定されているお祭りで、現在では国指定の重要無形文化財に指定されるべく、地元の人たちが活動をしています。
早朝から19台のおしゃぎりがこの羽黒神社を目指して各町内を出発し、集合後の午前8時ころになるといよいよ祭りが始まります。
全長5m位、高さも5m位の漆塗りや金箔が施された豪華絢爛なおしゃぎりが19台集まる様子は圧巻です。
このおしゃぎりの巡行は午後10時くらいまで続きます。
アクセス
新潟県村上市羽黒町6-16
車でのアクセスは日本海東北自動車道「村上瀬波温泉IC」から約3分
何台か駐車場があります。
電車などの場合はJR羽越本線「村上駅」から徒歩で約20分です。
まとめ
羽黒神社がこの地に移ってから380年以上たっています。
神社には文化財に指定されている貴重なものがたくさんあります。
石段を昇るとある社殿は県指定文化財となっているほか、狛犬や収納されている天狗のお面なども文化財に指定されています。
ちなみに羽黒神社のある羽黒町のおしゃぎりの乗せ物はこの天狗のお面が忠実に再現されたものです。
村上市の村上地区の人たちが年末年始のお参りをはじめ、何かあるごとに参拝のために訪れるこの羽黒神社は、古くから祭りなどをとおして、地域の人たちと密接なつながりを持っているようです。
とくに村上大祭はこの地区の人たちの心の支えになっているようで、その年の祭りが終わると、次の祭りまであと364日だというふうに、生活が祭り中心に回っている人が多い事でもわかります。
賑やかな村上大祭をぜひ見学してもらいたいと思います。
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