兵庫県、西宮にある西宮神社は『えべっさん』の愛称で祀られる神社です。
商売繁盛の神様として有名で、毎年1月9、10、11日には商売繁盛を祈願する『恵比寿祭り(通称えべっさん)』が開催されます。
三日間かいさいされるのですが、それぞれ呼び方があります。
そんな私が好きな西宮神社を紹介したいと思います。
笹は何のため?
出典:wikipedia
9日は『宵えびす』と呼ばれ、いち早く商売繁盛を願いに行くことができます。
10日は『十日戎』と呼ばれ、1月の10日といえばえべっさんというのは関西人の常識です。
11日は『残り福』と呼ばれ、最後の最後にいいものが当たる、といわれています。
商売繁盛を祈願して、宮内では笹が売られています。
この笹は商売繁盛を祈願する大切な笹で、一年間お店に飾るものとされています。
関西のお店に行くとよく笹が飾られていますが、あれはえべっさんの笹なんですよ。
お店で「これ何のためにあるんですか?」と聞いている人がいるんですが・・・。
そういうためです!!
ですから、毎年古い笹を持ってきては新しい笹を買いに行くというのが通例になっています。
また、この笹を売るのは『福娘』と呼ばれる人たちです。
毎年、秋になると福娘を選ぶオーディションがあります。
商売繁盛に似合う、可愛らしい女の子を選ぶものです。
見事、選ばれた福娘はえべっさん当日に宮内で笹を売ります。
買う人たちはどの福娘から買うと商売繁盛しそうかを見極める、なんてところもえべっさんのお楽しみです。
また、えべっさんは女の子の『福娘』だけではありません。
福男を決める!
福を持った男、『福男』も有名ですね。
毎年、入り口の門が開くなり全速力で走り見事一位になった人は『福男』としてとてもめでたい人になるという行事も行われます。
これは一見、徒競走のようなもので、足が早ければ誰でも福男になれるのではとよく思われます。
しかしこれが、足の速さだけではなれないのが福男なのです。
まず、スタートの順番を決めるくじ引きがあります。
このくじ引きの位置で、福男になるか否かが大方決まります。
足がいくら早くても一番後ろだったり、抽選から外れてしまうと参加すらできません。
福男への第一歩は抽選をひく『運』も必要です。
もちろんその日の天候、コンディションなども大切です。
すべての運を持ち合わせた、力強い人が本当の『福男』になれるのです。
まとめ
商売繁盛の神様のえべっさん、実は商売人だけのものではありません。
えべっさん当日にはたくさんの出店が出ており、100件以上の屋台が連なっています。
なにも商売をしていない人にとっても屋台を楽しむことができ、えべっさんを味わうことができます。
43号線という大きな道路沿いにある大きな神社。
一年に一回のおおきなえべっさんというお祭り、ぜひ一度は参加してみてください。
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