福男といえば西宮神社!時間やアクセス方法、お守りの種類は?

福の神であるえびす様をおまつりしている、西宮神社について紹介します。

地元の人たちには「えべっさん」という名称で愛されており、えびす神社の総本社としても有名です。

周辺にはえべっさんをロゴにした企業もあるほどです。

そんな西宮神社をまとめてみました。


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えびす様の歴史

えびす様と言えば七福神のうちのお一人ですよね。

釣り竿で鯛を釣っている優しそうな神様です。

漁業や商売繁盛の神様として有名です。

そんなえびす様についてはこんな言い伝えがあります。

昔のこと、鳴尾の漁師が沖で漁をした時でした。

網に大きな手応えを感じ、喜んで引き上げてみるとそれは期待していた魚ではなく、今まで見たこともないものでした。

よく見ると人形のような、又御神像のようにも見えましたが、魚ではないので海に戻してしまいました。

そこから西の海で漁を行いましたが、その後もなかなか漁がうまくいかず、なかばあきらめながら網を入れていました。

しかし再び大きな手応えを感じ、今度こそはと網を引き上げてみると、何とそれは先程海にもどしたはずの御神像のようなものでした。

漁師は、これはただ事ではないと思い、漁を切り上げ、大事に家に持ち帰りました。

粗末な家でしたが、漁師はその像のために床を用意し、朝夕にお供え物をしてお祀りしました。

しばらくたったある日、夢の中にお祀りしている御神像が現れ、「吾は蛭児の神である。日頃丁寧に祀ってもらって有り難いが、ここより西の方に良き宮地がある。そこに遷し宮居を建て改めて祀ってもらいたい。」との御神託があったのです。

漁師は仲間と相談し、蛭児大神を輿にお乗せして御神託の通り西の方に良き宮地を求めて旅立ちました。

そして無事西宮に着き、えびす様としてこの西宮の地にお鎮まりになったのです。

蛭児の神、それは昔、伊邪那岐伊邪那美二柱の大神の間に生まれた子でした。

日本書紀によると、不具の子であったと伝えられています。

伊邪那岐伊邪那美二柱の神は、吾が子をあわれと思いつつも、葦船に入れて茅渟の海へ流してしまわれたのです。

その蛭児の神、葦船に乗せて流された蛭児の神が再び茅渟の海から出現され、今の大阪湾岸をうしはく神として、海に生業を持つ者から絶大なる信仰を集めていったのです。

以上がえびす様の言い伝えです。

生い立ちが少し気の毒ではありますが、とても優しい神様ですよね。


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神社と十日えびす

本殿は三連春日造(さんれんかすがづくり)という珍しい構造で造られています。

また、本殿後方にはえびすの森が広がっており、参拝と同時に兵庫県指定の天然記念物も見ることができます。

神社内には緑がいっぱいで、歩いているだけで癒される場所になっていますよ。

初詣はもちろんのこと、西宮神社といえば十日えびすという方も多いのではないでしょうか?

1月の9日は宵えびす、10日は本えびす、11日は残り福として百万人を超える参拝者が訪れます。

実際に何回も行っていますがすごい賑わっています。

商売人たちは、昨年買った笹やえべっさんのお面のついた熊手を奉納し、今年のご利益を求めて新しい熊手を求めます。

当日は人にもまれて歩くのも精いっぱい。

参拝も長蛇の列ができており、警察官も見回りをしているほどです。

最寄駅前から神社周辺にかけて屋台が店を連ねており、参拝はせずに屋台を楽しむという人も多いようです。

また、十日えびすで有名なのが福男選び!

門が開いたと同時に猛ダッシュするあの映像を見たことはありませんか?

正式には十日戎開門神事福男選びといい、毎年ニュースなどで取りあげられるほど有名です。

福男選びという名称ですが、この行事は男女混合、年齢制限もなく、誰でも参加できるイベントです。

参加者の中には、このイベントに向け事前に神社を走る練習をしている人もいます。

午前6時、表大門の前から出発し、待ち構えている神主に抱きつけた者が、その年の福男として選ばれます。

コースは230mの距離ですが、途中に大きなカーブ(画像のところ)や障害があり、早く走るだけではなく、スピードを調整しながらコースを攻略することが重要になります。

結構本格的に皆さん福男を狙っているので、現場はすごい空気になっています(笑)

アクセス

〒662-0974 兵庫県西宮市社家町1−17

公共の交通で一番便利なのは、阪神電車西宮駅からのアクセスです。

南口から降り、南西へ5分ほど歩けば到着です。

神社の境内、西南に大きな駐車場があるため、車での訪問も便利です。

十日えびすの時期には、周辺のコインパーキングは常に満車の状態で、近所の住民や、レストランが有料で駐車場を貸している光景も見られます。

参拝客が非常に多いため、臨時バスも運行するほどです。

まとめ

最後になりましたが、お守りはやはり商売繁盛のものが有名ですね。

その他にも各種お守りがありますので見てみてください。

今回は西宮神社について紹介させてもらいました。

地元の人たちは、毎年西宮神社を訪れ、福の神にその年の幸福をお祈りします。

お近くにお立ち寄りの際は、ぜひ全国のえびす神社をまとめる西宮神社に来て、その年の福を分けてもらってはいかがでしょうか。


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