観光シーズンになると旅行に行きたくなりますね。
私は決まってそこの土地の神様にお参りに行きます。
そこでふと思ったことがあって、旅先の神社には行くのに地元の神社のことはあまり知らないなと思ったんです。
初詣とかは行くのですが、、、
そこで今回は私の生まれ故郷の足利市にある門田稲荷神社を紹介します。
神社の歴史
関東平野の北の端にあるこの神社は縁切り稲荷とも呼ばれ、東京の榎木稲荷、京都の伏見稲荷とともに日本三大縁切り稲荷の一つです。
半世紀前頃は、藪の中にひっそりと建つ小さな祠でした。
しかし、密かな信仰は続いていたようで、祠の前で熱心に祈りを捧げている女性を見かけたこともあります。
祖母にそのことを話したところ、祈っている人に見た事を悟られないようにしなさいと、強く言われたことを覚えています。
また、願いが叶ったのでしょうか、祠の格子に長い髪が結びつけられていました。
それも、いくつもあり、風に吹かれ不気味な様子を漂わせていたことを思い出します。
その後、境内は綺麗にされ、道路から鳥居を潜ると石畳の道が社へ導いてくれるような様子に変わりました。
もちろん、藪も取り払われ明るい雰囲気になったのです。
アクセス
栃木県足利氏八幡町387
この神社へ行くには、JR足利駅からタクシーで10分ほどです。
東武伊勢崎線足利市駅からは5分ほどでしょうか。
八幡神社の西の端に祀られています。
いくつかの鳥居をくぐり抜けていくと、小さな小川を越えます。
左右には、いくつかの小さな狐さんが、狛犬のように鎮座しています。
もう目鼻も解らないように風化した狐さんもいて、昔から信仰されていたことが良く解ります。
社の右手に絵馬掛けがありますが、そこからはなんとなく嫌な気配が漂ってきます。
縁切りの絵馬
上の画像はこの神社の絵馬ではありませんが、似たような絵馬がずらっと並んでいます。
失礼なことをしてしまいましたが、意を決して絵馬を見てみると、様々な文章が目に飛び込んで来ます。
夫や恋人、ご近所付き合いでの悩みなどが多く見られました。
驚いたことに、大きな毛糸で作った人形があり(50cm位でしょうか)、その全面にびっしりとまち針が刺されていました。
中には、パワハラ上司と縁を切りたいという穏やかなものもあります。
また、病気と縁を切りたいという願いもありました。
このような負の思いではない願いはそれほどの怖さを感じませんが、前述のような物には背筋が凍ります。
人それぞれ事情があると思い、これ以上は見るのをやめました。
しかし、人を呪わば穴二つという言葉があるように自分に返ってくると言います。
できることなら、余り負の要素の強い願掛けはしない方が良いのかもしれません。
また、稲荷神社は願いを叶えてくれる力が非常に強いのですが、それが叶った時、きちんとお礼参りをしないと、反動が帰ってくると言われています。
それも気を付けたいところです。
しかし、悪い縁を切ることは決して悪いことではないので、運を良くするための縁切りも必要ですよね。
まとめ
縁切り稲荷と言うだけに、祝い事の際には決してこの神社の前を通ることはありませんでした。
七五三や結婚式には、神社の前を通らずぐるりと遠回りをしたものです。
この地域の人の思いが良く解る事例です。
しかしそれほど効果があるということでもあるんでしょうね。
ちょっと怖いイメージを持たれてしまったかもしれませんが、八幡神社の敷地内にあるので興味のある方は一度訪れてみてください。
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