新潟県村上市の岩船地区にある石船神社。
これ読み方がかなり特徴的なんですが、なんと読むかわかりますか?
石の船と書いていわふね神社と読みます。
この石船神社を紹介したいと思います。
神社の場所や由来など
石船神社は新潟県の最北の市である村上市の岩船地区というところにあります。
この神社は岩船地区に日本海から流れ込む石川という川の北側に川から河口を望むように立っています。
石川の河口には岩船港があり昔から漁業の盛んな地でした。
この石船神社の由来も漁業に関係しています。
その昔石の船に乗ってこの地を訪れてきた旅人がいたそうです。
その旅人はある日大しけで漁に出るのをやめようとした人たちに「今日は豊漁になるから漁に行った方がいい」と伝え、それを聞いた人たちが実際に漁に出てみると見事豊漁で、それ以来漁を占ってもらっていたそうです。
ですが旅人がこの地を離れることになったとき、今後の漁の事については山上の観音を拝すべしとの言葉を残し旅立ったことから、現在の地に社が建てられ神社になったという事です。
石船神社の祭礼
この神社では毎年10月19日に祭礼がおこなわれます。
岩船大祭と呼ばれるこの祭礼は新潟県の無形文化財にも指定されているもので、9台のおしゃぎりと呼ばれる山車が町中を練り歩く勇壮なお祭りです。
10月19日には漁師町である神社の川向うの岸見寺町が所有するおしゃぎりの乗せ物である「御船様」通称明神丸で神社から神様をお迎えし、その船に乗って岩船の町中を練り歩くことになります。
朝の8時頃から夜の10時ころまで、おしゃぎりの巡行は続きます。
山車の事をおしゃぎりと呼ぶのは村上市独特のもののようで、村上市の三大祭りと呼ばれる、村上大祭・瀬波大祭でも同様のおしゃぎりが運行します。
石船神社に行って見たら
石船神社は明神様という呼び名もあります。
住所:新潟県村上市三日市9-29
神社の参道のすぐ手前には石川を渡る橋が架けられ、その橋は明神橋と呼ばれています。
以前は何の変哲もない橋でしたが、10年くらい前の改修工事で、まつりの山車が映える和風な橋に生まれ変わっています。
参道は緩やかに上昇し、途中からは石段になります。
石段を上ると社殿が見えるのですが、その周囲は社叢となっています。
県の文化財にも指定されている立派な社叢で、うっそうとした中にも鎮守の森らしい趣があり、マイナスイオンがバンバン出て、俗世間の迷い事を忘れさせてくれる感じです。
敷地内には江戸時代にこの地に立ち寄った松尾芭蕉の碑などもあり歴史を感じることができます。
という感じで石船神社を紹介させていただきました。
石船神社の一番の見どころは何と言っても祭礼です。ぜひ10月の岩船大祭を見に来ていただきたいなぁと思います。
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