私が以前住んでいた近所に、通称お三の宮日枝神社(おさんのみやひえじんじゃ)という神社があります。
少しお世話になった神社なので紹介しますね。
どんなご利益があるの?
出典:wikipedia
祭られている神様、つまり御祭神は、大山咋命(おおやまくひのみこと)で、別名山王(さんのう)と呼ばれている山の地主神です。
また、「丹塗の鳴鏑(にぬりのなりかぶら)」(放つと音を立てて飛ぶ赤い鏑矢)に化身する神霊とも伝えられていることや、「おさん」という名称から、開運・子授けや縁結びなどのご利益があると言われています。
どうしてお三の宮という名前なの?
「お三の宮」と呼ばれるようになった理由は諸説あるようなのですが、その中の一つに、横浜に広く語り継がれている「おさんの人柱伝説」というものがあるのです。
現在神社がある周辺は、江戸初期までは釣り鐘型をした浅い入海でした。
そこを埋め立て新田を築こうとしたものの、工事は難航を極め、何回も失敗に終わります。
すると、ある女性が工事の成功祈願のために人柱になると申し出、自ら大海に身を投げたのです。
そのお蔭か、埋め立て工事は成功し、現在観光地でもある野毛や伊勢佐木町へと発展していきました。
その女性が「お三」という名前だったのです。
人柱というと、ちょっとコワイ…、と感じる人もいるかもしれませんが、このお三さんは工事を進めていた中心人物に恩義があり、恩返しをしたいがために自ら命を捧げたのです。
伝説ではあるものの、周囲の人達がお三さんを止めようと説得したことやお三さんの献身的なところに、人としての温かみを感じました。
その伝説についてはお参りを始めた後に知ったのですが、なにか気になる神社だったので、お参りの時は家族に関するお願いごともしていました。
偶然かもしれませんが、見事に叶えてくれました。そんなこともあって個人的に愛着があります(笑)。
アクセス
住所:〒232-0013 神奈川県横浜市南区山王町5丁目 南区山王町5−32
アクセスしやすく、横浜市営地下鉄(ブルーライン)、横浜市営バス、京浜急行線が利用できます。
いずれも最寄り駅から歩いてすぐです。
鎌倉街道の脇道をちょっと入ったところにあって、道を挟んだ向かい側には小学校もあります。
まとめ
幼稚園に隣接しているこぢんまりとした神社なので、どこか「可愛らしい」「アットホーム」というイメージもあります。
大晦日から元旦にかけては境内で甘酒が配られ、近所の参拝客で賑わいます。
お守りやおみくじはスタンダードな品揃えで、特にこれといった珍しいものはありませんが、あえて挙げるなら、神猿(まさる)御守でしょうか。
日枝神社では古くから猿が神様のお使いと言われており、「まさる」という名称が、「魔が去る」「勝る、優る」とも受け止められることから、厄除け、商売繁盛、勝負ごとに御利益があるとされています。
また、猿はお産が楽なことや家族への愛情が強いことから、安産、子宝、夫婦円満のご利益もあるようです。
遠方からわざわざ訪れたくなる要素は無いかもしれませんが、近所に引っ越してきた人はぜひご挨拶に行ってみてください。
日々の生活を守ってくれると思いますよ。
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