鹿児島県日置市にある大汝牟遅神社のご紹介です。
大汝牟遅は、オオナムチと読みます。
古事記、日本書紀でも有名な国造りの神様、大国主命(おおくにぬしのみこと)のことなんですよ。
周囲の様子
出典:wikipedia
大汝牟遅神社周辺は、普段は昼間でも静かです。
参道の横には千本楠と呼ばれる大きな楠が幾本も並ぶ場所があり、そこは一層静かに感じられます。
近くの立て看板にはここに楠の木が根付いた時の神話や、大汝八幡(おおなはちまん)について書かれており、読んでみると楽しいかもしれません。
この大汝八幡という呼称ですが、大汝牟遅神社は明治以前、大汝牟遅八幡神と呼ばれていたそうなのでなにか関係あるのではと気になっているのですが、まだ確かめられずにいます。
巨大な楠の木が幾本も天に向かって伸びていく風景は、自然の活力と共にどこか神秘的なものも感じます。
参拝してみる
ご祭神は、大己貴神、仲哀天皇、神功皇后、応神天皇、仁徳天皇、玉依姫命、別雷神、少彦名命です。
境内には、御門の神を祭る摂末社もありました。
鳥居をくぐって境内に入ると、銀杏の木に流鏑馬(やぶさめ)の看板、御神木、拝殿に社務所といった境内の様子が一目で分かります。
ややこじんまりとした神社です。
ですが、対になって建っている銀杏の木には左側の木に男性がお祈りすると元気になり、右側の木には女性に御利益。
子宝・安産の神様と信仰されている岩や、平安朝時代からあるという樹齢千年を越す大楠のご神木など、こじんまりとした境内にたくさんあるのです。
この中で、個人的におすすめしたいのが、大楠のご神木です。
千本楠と同じくらい、ひょっとしたらそれ以上に大きなご神木。
近くの立て看板によると心に願い事を強く念じ、御神木をやさしく三回撫でながら願い事を唱えます。
また、自分の体の悪い所も、その手で撫でるとよいのだそうです。
撫でてみるとざらっとした感触、安心感のあるどっしりした幹に天の向かい伸びる枝葉。
ご利益云々を抜きにしても、不思議と心が落ちつきます。
もしかしたら、これもご利益なのかもしれませんね。
場所や駐車場について
住所:〒899-3301 鹿児島県日置市吹上町中原2263
最寄駅ではなく最寄バス停は、鹿児島交通の伊作バス停です。
そこから約2km、歩いて15分から20分ほどかかります。
おまけに急な坂道ですので、足元と体力には十分気をつけてお参りしてください。
駐車場は、信号の手前左側にあります。約10台ほど駐車が可能だそうです。
また、お正月の時には、少し歩きますが広い臨時駐車場もできます。
お正月に来ると、甘酒の振る舞いも。美味しいですよ。
まとめ
ここまで大汝牟遅神社をご紹介いたしましたが、流鏑馬神事や、貝殻に砂を盛ってお供えする風習など、他にもたくさんの魅力がある神社です。
何度も訪れている神社ですが、私自身、まだ知らないことがたくさんあるんだろうなと感じています。
落ち着く場所であり、新しい発見もある。私にとって大汝牟遅神社は、そんな神社です。
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