香川県仲多度郡琴平町にある金刀比羅宮(ことひらぐう)はこんぴらさんの名で親しまれています。
地元民はもとより遠方からの参拝者も多く、お正月や秋の大祭の時期になると長い境内が人でごった返しになります。
そんな地元民に愛される金毘羅宮を紹介したいと思います。
金毘羅宮参拝の醍醐味、長い階段
出典:wikipedia
江戸時代には伊勢神宮参りに次ぐ庶民の憧れだったそうで、金毘羅宮のことを謡った「金毘羅船々」というお座敷遊びの曲もあるくらいです。
NHK教育の「にほんごであそぼ」でも取り上げられたことのある曲なので、聴いたことがある人もいるかもしれませんね。
金毘羅宮に参拝したくとも叶わなかった江戸時代の人々は、愛犬を自分の代わりに参拝させていたこともあり、それを象った犬の像や根付(お守りとセット)などもあります。
犬好きの人にはこんぴら狗のおみくじもお勧めです。
長く続く参道の石段は、なんと本宮と奥社と合わせて1368段!ちょっとしたハイキングです。
参拝時には歩きやすい靴や服装推奨です。
登って降りてきてで多めに2時間ぐらいは見ておいたほうがいいかもしれません。
鳥居の前まではドリンクを売っているお店やお土産物やさんもあるますが、水分も持っていくと安心ですね。
本宮と例大祭
本宮は大物主神と崇徳天皇を祭っていて航海、それに転じて交通安全に特にご利益があると言われています。
神馬も2頭飼育されていて、祭りの日や休みの日はその姿をみることもできます。
白い馬と黒い馬なので、神社の雰囲気とも相まって、なかなか神秘的です。
金毘羅宮は四季折々いつ参拝しても桜や新緑等を楽しめていいのですが、なんといっても10月9日~11日に開催される例大祭は必見です。
この日は年に一度大神様が麓に降りてこられる日であり、その御神輿渡御の参加者は数百人にもおよびます。
平安時代を彷彿する装いでの行列は圧巻です。
また、日没後にかがり火を焚いての御神輿渡御なので、自分がタイムスリップをしたのかのような錯覚を覚える程雰囲気があります。
日が暮れるよりも少し早めに参拝し、本殿の中から大神様を乗せた神輿がくりだしてくるのを見るのもお勧めです。
担ぎ手達の息の合ったダイナミックさに思わず手に汗握ること間違いなし。
奥社
奥社は本宮後ろの参道を583段登ったところにあります。
距離にして約1キロといったところです。本宮までは楽しくおしゃべりしながら歩いていた人たちも、心なしか口数が少なくなる道のりです…。
ですが、その凛とした佇まいは道中の疲れを忘れさせてくれます。
断崖の上方の岩肌に天狗と鴉天狗が彫られているのを見るのも忘れずに!
アクセス方法
住所:〒766-8501 香川県仲多度郡琴平町892−1
駐車場は、駅から金毘羅宮周辺にかけてパーキングが点在しているので困りませんが、例大祭や正月には混雑するので時間にゆとりをもって参拝してくださいね。
JR琴電の駅から徒歩5~10分程度の距離に最初の階段があるので、交通機関を利用を推奨が便利かもしれません。
最後に
香川県の誇る神社、それが金毘羅宮です。
一生に一度は訪れて普段デスクワークで体がなまって人も、山登りには自信のある人も是非参拝してみてください。
長い階段の先にはすがすがしい気持ちになっているはずです。
最近のコメント