愛媛県松山市杉立町にある貴布禰神社を紹介します。
愛媛県の県庁所在地の松山市にあるとはいえ、奥道後温泉の近くの杉立山という山を登った山の奥にあります。
杉立町には現在3、4世帯だけ残っており、神社には人気はほとんどありません。
少し寂しいところにある神社ですが、その分神秘的な感じがすごくあります。
パワーを感じます
今ではほんのわずかな世帯になってしまった杉立町の一番奥にある神社の鳥居をくぐると、一面苔がむしています。
その青さその美しさにはなんともいえない神秘のパワーを感じます。
また、境内には樹齢100年以上の杉の木がそびえています。
その幹にそっと手を当ててみてください。
心が透き通るような気がします。
行き方、駐車場について
住所:〒791-0105 愛媛県松山市杉立町344
国道317号線の末町にある奥道後橋の交差点。
小野3号平井食場線を横谷方面へ。
坂を200メートル上ったら左折します。
その角に「大師寺、この奥すぐ」の看板が立っています。
大師寺を通り過ぎるとすぐに、コンクリート舗装の狭道になります。
離合も場所を選ぶ狭さです。
大きな車や運転に自信のない方は、藤野町側からのアクセスをおすすめします。
石手川に流れ込む杉立川に沿って上へ上ります。
国道から約3km、榎ヶ峠に到着。
その車庫の裏を進むと杉立町の集落が見えます。
ちなみに車庫の手前の道を進むと奥道後ロープーウェイの山頂駅に着きます。(今はやっていません。)
その集落の奥に貴布禰神社があります。
何回も言いますが、車でのアクセスは容易ではありません。
私はいつも下からハイキングがてら徒歩で登ります。
駐車場はありませんのでやはり徒歩でくることをお勧めします。
神社について
神社主祭神は高龗神(たかおかみのかみ) 雷神(いかづちのかみ)とあります。
建徳年河野鬼王丸の創祀といいます。
神亀5年越智玉純が山城国愛冨郡から伊予国内へ十四社の貴布禰神社を勧請したうちの一社ともいいます。
以前は東の山上に鎮座あったが桑田氏が現在地に遷し、社殿を造営して尊崇したといいます。
又、古老の口碑によれば、西海を航行の大名の船が航行不能となり、枕神域は占易によれば貴布禰の神の祟りであるというので、当社に参詣すれば忽ち航行は自由になったそうです。
その大名より金鶏、金太鼓、燈篭などの奉納があったと伝えられています。
いざ、参拝
苔むした境内を進むとすぐ本殿があります。
木造の古い本殿は明治時代の絵も飾られていました。
そして、本殿の正面にそびえる杉の大樹もおすすめです。
自分が生まれれる何年も前からあったであろうこの大樹を抱いてみてください。
心がすーっと透明になり世俗から離れられます。
まとめ
松山市内から離れた杉立山の中にある貴布禰神社。
アクセスは容易ではありませんが、ハイキングがてら立ち寄ってみてください。
悠久の力を感じる神秘的な神社です。
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