静岡県藤枝市にあります、「岩田神社」を知っていますか?
決して大きな神社ではありませんが、大化二年(西暦646年)からの歴史ある神社で、伊勢神宮からの分霊が祀られています。
今回は私の地元の神様でもある「岩田神社」について紹介します。
ロケーション
この岩田神社は、藤枝市内瀬戸2000に所在しています。
現在、お社の回りは小規模な工場と民家ですが、以前は田んぼに囲まれたのどかな風景でした。
私が小さい頃よりだいぶ町の雰囲気は変わりましたが、神社の雰囲気は全然変わりません。
今でも仕事帰りや休日に近くを通れば参拝しています。
すぐ近くをかつての国道1号線で、現在は県道381号線と称する道路が東西に走っています。
更に100メートルほど南には、江戸時代の東海道があり、当時の松並木があちこちに見受けられます。
こちらもなかなか雰囲気があって散歩をするのに気に入っています。
祀られている神様
伊勢神宮からの分霊が祀られている、ということは天照大御が祀られているのです。
また、豊受大神も祀られています。
江戸時代には、大井川には橋がかかっておらず、雨が続くと川止めになって旅人たちは島田宿や藤枝宿で足止めを食らうことがありました。
水量も多く並大抵のことでは渡れなかったそうです。
「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」と詠われたぐらいだったみたいですね。
そのためお伊勢参りのために西へ向かう旅人たちの中には、スケジュールや予算の関係で泣く泣く東へ帰らざるを得ない皆さんがいたそうですが、そういった方々はこの岩田神社でお参りをしてお伊勢参りの代わりにしたと言われています。
境内には他にも、金比羅神社と津島神社もあります。
金比羅神社は豊作や疫病除けが有名な大物主様が、津島神社は建速須佐之男命(すさのおのみこと)が御祭神でご利益は厄除けです。
お守りや御朱印
残念ながら、お守りや御朱印をいただくことは出来ないようです。
しかしながら、境内は小さいながらも非常に厳かな雰囲気に包まれており、お参りするだけで心が清々しくなります。
歴史の観点から
岩田神社の興りは大化二年と書きましたが、これはあの有名な大化の改新で中大兄皇子と中臣鎌足(藤原鎌足)が蘇我入鹿を討ったことを機に、諸国の平定を祈って分霊されたとのことです。
そのような我が国の歴史中の大きな出来事と関わりがあると思うと、この小さなお社にお参りすることは非常に重みを感じます。
また、江戸時代のお伊勢参りを断念してこの岩田神社でお参りして東へ帰っていく旅人たちがいたことなど、過去を思いながらお参りすることはロマンを感じたりします。
伊勢神宮は歴史ある有名な神社で強力なパワースポットとしても有名なので参拝される方も多いですが、なかなか遠くて行けないという東海民の方はぜひ!(笑)
アクセス
藤枝市内瀬戸2000
県道381号船沿いにラーメンの幸楽苑がありますので、その交差点を北側に進めば鳥居がありますのですぐに解ると思います。
最寄りのバス停は3箇所あります。
藤枝駅から出ている藤枝駅光洋台線の新瀬戸団地か光洋台東、三軒屋、いずれかのバス停で下車します。
3箇所のバス停は全て歩いて5分以内で神社に行けるのですが、一番近いのは新瀬戸団地停留所みたいです。
藤枝市内を散策しながら!という健脚の方はJRの藤枝駅や六合駅からウォーキングを楽しむのも良いかもしれません。
歩いて30分ぐらいかかります!(笑)
まとめ
今はそれほど目立たない岩田神社ですが、地域の氏子の皆さんによって守られ、そして歴史を紡ぎ続けています。
お近くにお越しの際には、是非ともお参りください。
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