新潟県村上市にあり、地元の人からは「おたきさま」と呼ばれる神社を紹介します。
正式名称は多岐神社で多岐津姫が祭ってあるそうですが、確証はないそうで、そのあたりも謎めいた神社です。
神社の歴史と伝説
この神社は1200年以上の歴史があり、延喜式にも出ている神社です。
源義経伝説ともかかわりのある神社で、その昔奥州に落ち延びて行った義経一行がここに立ち寄ったとの伝説が残っています。
その際に弁慶が「観潮閣」と扉に記したそうです。
神社の周辺には弁慶の硯石と呼ばれる石や、神社の周囲の川沿いの森が「魚つきの森」と呼ばれて保護されているなど、嘘かまことか定かではありませんが、今も義経伝説が現在にも伝わっている神社です。
神社に行って見ると
この神社は三面川の海を背にして左側にあります。
駐車場から社殿に向かう参道は、その三面川を見ながら進むことになり、かなり日常の空間とは違った世界の中にあります。
この神秘的光景を見ながらだと、なるほど義経伝説が残っているのもうなずけます。
川沿いという事もあり夏場でも涼しく、周囲の木々が日差しを遮っているので、涼しいくらいでもあります。
周囲には木々もあり夏場でもひっそりしているので、なにか神秘的な雰囲気のある神社です。
遊歩道のような参道を進んで行くと、鳥居とともに小さな滝が見えてきます。
この滝が通称「おたき様」の由来にもなった滝のようです。
赤い鳥居を過ぎると社殿が見えてきます。
社殿の周囲はほとんどなく、参道を登って即社殿という感じで、そのあたりも幻想的な雰囲気をより一層強くしています。
神社の脇からは、そのまま三面川の河川敷へでることもできます。
三面川はスズキやマスなどの釣り場としても知る人ぞ知る川ですので、多岐神社の駐車場に車を止めて釣りを楽しむ人も多いようですよ。
アクセス
住所:〒958-0008 新潟県村上市岩ケ崎787
この神社のある場所はかなり見つけにくいところにあります。
村上市街から笹川流れ方面に国道345号線を向かっていくと、三面川にかかる瀬波橋を渡ってすぐ左側に細い下りの道に入ります。かつて国道だった道を進んで行くと駐車場につきます。
徒歩の場合は美濃高田駅から25分ほどかかります。
まとめ
というわけで、多岐神社を紹介しましたが、川沿いの神社という事もあり、冬場はかなり参拝に行くのも大変な神社です。
日本海側の海風がありますし、雪ともなれば更に大変になりますので、参拝にいくなら夏場をお勧めします。
神社、滝、川、樹木とマイナスイオンがバンバン出ている環境で神秘的な雰囲気を味わってみてはどうでしょうか。
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