高御祖神社(壱岐)へのアクセス方法!実際に参拝してきました!

九州最大の経済都市の福岡市の博多港から高速船で1時間ちょっとのところに位置する、長崎県の島の壱岐市にある高御祖(たかみおや)神社について紹介いたします。


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御祭神

車は高御祖神社の境内に直接乗り入れることができ、簡易式にはなりますがお手洗いもあります。

1676(延宝4年)年の式内社改め以前は棚江権現の名前で地元の人たちから親しまれ、現在の和歌山の紀州田辺の熊野権現を勧請したので、田部権現とも呼ばれていました。

竹林を背にした高御祖神社の鳥居をくぐると珍しい形をした個性的な顔つきの2対の狛犬がありますが、壱岐の島は昔から石工が盛んな地域でした。

境内にある灯籠ともに狛犬も江戸時代に作られたものといわれています。

祭神は高皇産霊神、伊邪那岐大神、伊邪那美大神になり、高皇産霊神は農耕や五穀豊穣に深く関係している神様です。

高御祖神社のある住所は自然豊かな農業と漁業の両方に恵まれていることで、すべてよしで地域の名前の由来となった諸吉になります。

ご利益

ご利益は夫婦円満、縁結び、子孫繁栄、安産祈願といった家族や出産の安定を願うために昔は近郊の集落からも人々が参拝に訪れました。

境内には十字と斜め十字の文様が記されている祠扉があり、隠れキリシタンの人たちが信仰されていたと伝承されています。

高御祖神社に隣接する龍蔵寺は異雪慶珠和尚によって、建立されたものです。

異雪慶珠は1551(天文20)年、当時西国一の大名といわれ室町幕府に財政の援助を行なっていた大内家31代当主の大内義隆の最後を見届けた人物です。

龍蔵寺を開山したあと、戦国屈指の知将といわれる毛利元就にまぬかれてふたたび大寧寺の住持となりました。

大寧寺が位置する山口県長門市は有名な童謡詩人の金子みすゞの出生地で、高御祖神社や龍蔵寺がある芦辺町諸吉仲触の隣町に芦辺浦という集落があります。

芦辺浦のルーツの人たちは長門の人なので、それだけ山口との繋がりが昔から深かったことが伺えます。


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アクセス

住所:〒811-5313 長崎県壱岐市芦辺町諸吉仲触9

場所は壱岐市の海の玄関口のひとつ、芦辺港から車で5分です。

芦辺港から郷ノ浦と印通寺浦方面へ向かって走ると県道23号線沿線上にあり、曹洞宗の古刹である龍蔵寺と隣接しています。

最後に

毎年芦辺浦で開催される港祭りの「ちんちりがん」の最終日に当たる日には、諸吉祭りが開催され高御祖神社周辺にはかつてりんご飴や綿菓子などの露店が出ていました。

今はあまりお店が出ていませんが、祭りの季節になると地域全体が明るくなる感じで、いわば収穫祭のような気持ちになるのでしょう。

少し不便な場所かもしれませんが、旅行などで近くに来た際、寄っていただければと思います。


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