東京都の西の郊外、町田市の中心部にあります「町田天満宮」をご紹介します。
この神社がまず特徴的なのは、電車の線路沿いにドカンと鎮座するということでしょうか。
そんな町田天満宮を知ってほしくてまとめてみました!
周りの雰囲気
出典:wikipedia
JR横浜線という、港町・横浜と山梨県にも近い八王子を結ぶ、地元民の重要な足になっている鉄道があります。
横浜方面から車窓の外をぼーっと眺めていると、「まもなく町田、町田です」と町田駅が近づく車内アナウンスが。
すると突然、目の前にぞわっと神社仏閣が現れるのです。
町田に初めて電車で来られる方などは、「なんだ、この町は京都か奈良みたいなところなのか」と見間違うかもしれません。
まったくそんなことはないのですけどね(笑)
町田市は東京の外れではありますが、そこそこにお店やデパートなども多い近隣の「センターターミナル」ですから、降り立てば結構にぎわっていることに気づかれると思います。
そういう街中に非常に近い場所にある中規模の神社というのは、他の地域でもあまり例がないかもしれませんね。
でも歴史は意外と古いらしいのです!
毎年初詣などにお参りする私も知りませんでしたが、何と戦国時代に成立したらしいそうです。
神社の歴史とご利益
神社の縁起によりますと、1500年代後半、町田地域を支配していた北条氏が、領民らを統治するためには神社仏閣が有効だと考え、しっかりした神社がなかったこの地に菅原道真公をまつらせた、ということです。
歴史好きの方はご存じかもしれませんが、あの豊臣秀吉に「北条攻め」で滅ぼされた北条氏です。
議論が堂々巡りで全然決まらない「小田原評定」っていう言葉の元でもありますね。
どの時代も会議で意見がまとまらないことはあるんですね(笑)
なぜ菅原道真かというと、当時の武蔵国では京都の北野天満宮を中心とする「天神信仰」がはやっており、以前からある町田周辺の神社では、北野天満宮から譲り受けた菅原道真の尊像を祀っていたからなのだそうです。
こういった由来があって、町田天満宮はやはり学問の神様という印象が強く、毎年たくさんの受験生がお参りすることで、地元では大変有名です。
毎年2月~3月くらいが受験シーズンですから、初詣の時期から1月いっぱいくらいにかけては、続々と周辺市町村の受験生や親御さんがお参りに訪れます。
境内の絵馬をかける棚には実にたくさんの絵馬が結ばれています。
それぞれ「○○高校、○○大学に合格できますように!」と力込めた字が並び、子供たちの切実な願いがいっぱいに込められています。
その他にも家内安全、交通安全、安産祈願、縁結び、商売繁盛、必勝祈願などたくさんのご利益があります。
お守りも各種あるのでぜひ見てみてください。
出世稲荷というお稲荷さんもあって、鳥居が連なっているのでこちらもぜひお参りしてみてくださいね。
秋の例大祭
毎年9月25日に近い土日に行われます。
神輿渡御(みこしとぎょ)が行われ、町田市の中心部を宮神輿と共に祭礼行列が練り歩きます。
境内にもたくさんの出店が並び一年で一番賑わう大きなお祭りです。
この日は町田駅や神社のあたりが大変混み合うので、車で近くを通るには大変かもしれません。
かなりの人数でお神輿と一緒に練り歩くので、その風景は圧巻です!
御朱印
御朱印は社務所でいただけます。
菅原道真公の家紋が特徴的で、シンプルですが力強く書いていただけます。
画像は京都の北野天満宮のものですが、こちらの梅の花?が菅原道真公の家紋です。
御朱印帳はオリジナルのデザインのものはないようです。
アクセス
〒194-0013 東京都町田市原町田1丁目21−5
町田天満宮は線路沿いにあることに加えて、町田駅からも徒歩わずか3分ほどの便利な距離にあります。
もちろん無料駐車場(といっても境内の空き地ですが)も10台分くらいは備えてあります。
七五三や初詣シーズンはとても混み合っていて停められないことが多いです。
近くにコインパーキングがあるので、そちらに停めることをおすすめします。
まとめ
簡単にまとめましたが、町田駅近くの賑わっていることからは想像できないくらい雰囲気が違います。
静かで落ち着いた雰囲気の中、受験生が合格祈願をしているのがとても印象的です。
みなさんもぜひ町田に来られた際には足を運んでいただければと思います。
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