千葉県大網白里市(上総国山武郡)には縣神社(あがたじんじゃ)という神社があります。
懸神社は地元の名手が築いた土気城の北東方向にあり、土気城再建の際の鬼門除けとして建てられました。
縣神社の大杉は大網白里市の天然記念物に指定されています。
付近には日本武尊と弟橘媛に関する伝承も多く残されいます。
中世以降は永く崇敬を集めており、徳川家康を初め、秀忠、家光、家綱らから朱印領を寄進されています。
アクセス
JR外房線大網駅からバス季美の森行きに乗り、「季美の森入口」で下車して徒歩およそ10分です。
住所:千葉県大網白里市土気飛地1876
住所は大網白里市土気飛地1876番ですが、これはかつてこの神社が土気町(現千葉市緑区)の飛地であったことに由来しています。
駐車場はあり30台ほど停めることができますがお正月は必ずといっていいほど満車になるのでお正月シーズンは徒歩で向かうのがよいでしょう。
神社について
出典:http://www.city.oamishirasato.lg.jp
うっそうとした森の中にひっそりとたたずんでいるため、通りがかった人は、「こんなところに神社があったなんて」と思うかもしれません。
しかし、お正月には多くの参拝客が鳥居をくぐります。
大日霎尊(オオヒルメノミコト)、橘比賣命(タチバナヒメノミコト)、譽田別命(ホンダワケノミコト)を祭っています。
見どころ
縣神社の大杉は、境内の鳥居の先、右側に位置しており本市では最大の杉の木です。
杉の御神木。杉としてはそれ程大きくはありません。
樹齢は不明で、上部は落雷により折れています。
大きく裂けた木の幹から、落雷のすさまじさが想像できます。
長享2年(1488年)に酒井定隆が土気城再興の折、守護神として土気古城からこの地に移したと伝えられています。
昭和47年(1972年)5月1日に市の天然記念物に指定れました。
また、境内には荷日の狛犬がこちらを向いています。
狛犬を遠くから見ると、左が平面的、右は丸みを帯びているのが分かります。
いかり肩のかなりいかめしい狛犬です。阿吽共に手をやや上げています。
非常に迫力のある狛犬ですが、じっと見てみると、どこかかわいらしいところがあります。
境内にはいって、左手には手水舎と手水石があります。手水石の文字は、旧字体の字体で彫られており、解読するのは難しいです。それほど古く歴史ある神社だとわかります。
神社に伝わる二面の絵馬『牛若弁慶五条之図』は、千葉県内最古にして最大として県指定文化財です。
ぜひ行ってみてください。
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